オンラインカジノのルーレットには多くの戦略があります。その中には、単体ではうまく機能しないけれども、ほかの戦略と組み合わせることで収益を生み出すものがあります。
ここでは、ほかの戦略と組み合わせてリスク回避ができる強力なルーレット戦略、「フィボナッチ戦略」の活用方法を説明します。
ルーレット戦略 | ||
1点賭け戦略 | ココモ法 | モンテカルロ法 |
ダランベール法 | 両建て法 | マーチンゲール法 |
10ユニット法 | 順張り戦略 | 31システム |
フィボナッチ数列法 |
ルーレット戦略「フィボナッチ数列法」について

フィボナッチ数列法とは、ルーレットの勝ち負けに応じて毎回の賭け金を増減させる、ダランベール法に似ているルーレット戦略です。賭け金はフィボナッチ数列に従った形で増やしていきます。
フィボナッチ数列法のフィボナッチ数列とは

フィボナッチ数列とはイタリアの数学者フィボナッチにちなんで名付けられた数列です。フィボナッチ数列は次のように定義されています。
「前の2項を足した数字が次の項になる」
フィボナッチ数列は具体的には、次のような数列になります。
1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144
たとえば最初のふたつの「1」を足せば、右隣の「2」になります。この「2」と左隣の「1」を足すと、右隣の「3」になっています。このような計算を続けることで、フィボナッチ数列が続いていきます。
この隣り合う数字は、黄金比と呼ばれる比率に近づいていきます。黄金比とは、1:1.618(近似値)のことで、自然界に存在するものとして知られています。
例えば、ひまわりの種の配列やアンモナイト、オウムガイなどの殻の模様などが有名です。これがルーレット戦略につながっていくっていうのが不思議ですね。
上の数字の比率を計算するとこのようになります。
- 34:55=1.617
- 55:89=1.618
- 89:144=1.618
フィボナッチ数列は、古くはパルテノン神殿の縦横比やミロのビーナスの全体像、モナリザの顔も黄金比となっています。
このフィボナッチ数列は、もっとも美しく安定した比率と言われ、古代ギリシアの彫刻家ペディアスが使用し、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」にも黄金比が隠されていることがわかっています。フィボナッチ数列法って奥が深いですね。
フィボナッチ数列は植物の花びらの数や貝殻のらせん模様など、自然界に広く存在する数列といわれています。また、「1:1・618」という黄金比はピラミッドやモナリザなど数多くの歴史的建造物・芸術作品に見い出すことができます。
ルーレット戦略と黄金比は関係あるのか
神秘的なフィボナッチ数列法ですが、ルーレット戦略の攻略に何か関係があるのかというと、実はまったく関係はありません。
ただし、システムベットの賭け金に利用することはできます。
フィボナッチ数列法はイーブンベットで運用する

オンラインカジノのルーレット戦略におけるフィボナッチ数列法は、イーブンベットで運用します。
※イーブンベット:二択の賭け(赤黒、奇数・偶数、ハイ・ローなど)
それぞれの当たる確率は、ほぼ2分の1で配当は2倍です。つまり1ドルをベットして当たれば、2ドルになって返ってきて稼ぐという仕組みです。
まずイーブンベットでどこに賭けるのかを決めたら、フィボナッチ数列のとおりにベットしていきます。
この時、フィボナッチ数列に何ドルを掛け合わせるかを決めておきます。たとえば1ドル単位で賭けるのであれば、
1 1 2 3 5 8 13 21 (ドル)という賭け方になります。
もし当たればそのまま「1」を賭けますが、外れたらフィボナッチ数列の右隣の数字をベットします。最初が「1」ドルなら次も「1」ドルです。
それがまた外れたら、次は「2」ドルになり、それも外れたら「3」ドルと続きます。賭け金は常に、直前に賭けた数字と左隣の数字を足した額になるというルーレット戦略です。
そして当たりが出て勝ったら、左に2つ移動したところの数字を賭けます。たとえば「34」を賭けて当たりとなれば、そのふたつ隣の「13」が次の賭け金です。
当たり外れを繰り返しながら左端の「1」を賭けて当たればそこで終了です。ルーレット戦略におけるフィボナッチ数列法のイーブンベット運用の実際の流れは次のようになります。
左から賭け金・当たり外れ・トータル損益となっています。
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | トータル損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 1ドル | 外れ | -1ドル |
2回目 | 1ドル | 当たり | ±0ドル |
2つ左がないので、ここではひとつ左隣の「1」をベットします | |||
3回目 | 1ドル | 外れ | -1ドル |
4回目 | 1ドル | 外れ | -2ドル |
5回目 | 2ドル | 当たり | ±0ドル |
6回目 | 1ドル | 外れ | -1ドル |
7回目 | 1ドル | 外れ | -2ドル |
8回目 | 2ドル | 外れ | -4ドル |
9回目 | 3ドル | 外れ | -7ドル |
10回目 | 5ドル | 当たり | -2ドル |
11回目 | 2ドル | 外れ | ±0ドル |
12回目 | 3ドル | 外れ | -3ドル |
13回目 | 5ドル | 当たり | +2ドル |
14回目 | 2ドル | 外れ | ±0ドル |
15回目 | 3ドル | 当たり | +3ドル |
16回目 | 1ドル | 当たり | +4ドル |
17回目 | 1ドル | 当たり | +5ドル |
ここで終了
外れ9回に対して当たり6回と出目が不利に偏っていますが、それでもフィボナッチ数列法でトータル損益はプラスとなって稼げています。
ルーレット戦略 フィボナッチ数列法の利点

フィボナッチ数列法は、2回連続の外れを次の1回の当たりで回収するようになっています。
ルーレットでは出目に偏りが出ることが多いので、時に外れの回数が多くなるケースはよくあります。しかし、このように2回の外れに対して1回の当たりが出れば損失を回収できるので、損失リスクは少ない方法といえます。
また、【例1】のように当たりと外れが交互に出ることで、賭けた数字の2つ右隣の数字分だけ利益が出ます。ルーレット戦略「フィボナッチ数列法」の利点は、1ゲームが終了するまでのプレイ時間が長くなっても、利益が積み上がる仕組みというわけです。
ルーレット戦略 フィボナッチ数列法の弱点とは?

ここからはルーレット戦略であるはずの「フィボナッチ数列法」の弱点を解説していきます。
オンラインカジノのルーレットをプレイしているとわかりますが、たとえば赤黒で赤あるいは黒が10回以上連続して出るということは珍しくありません。
フィボナッチ数列法は途中からの連敗に弱い
例えば、フィボナッチ数列法は、10回目の賭け金は55ドルとします。ここまで当たり外れを繰り返しながらも賭け金が増え続けて、仮にこの10回目から10回連続して外れてしまうと次のようになります。トータル損失は1回目からカウントした額とします。
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | トータル損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 55ドル | 外れ | -55ドル |
2回目 | 89ドル | 外れ | -144ドル |
3回目 | 144ドル | 外れ | -288ドル |
4回目 | 233ドル | 外れ | -521ドル |
5回目 | 377ドル | 外れ | -898ドル |
6回目 | 610ドル | 外れ | -1,508ドル |
7回目 | 987ドル | 外れ | -2,495ドル |
8回目 | 1,597ドル | 外れ | -4,097ドル |
9回目 | 2,584ドル | 外れ | -6,676ドル |
10回目 | 4,181ドル | 外れ | -10,857ドル |
フィボナッチ数列法で恐ろしいほどの賭け金と損失額になっていますが、これは当然の結果です。
テーブルリミットに達すると「フィボナッチ数列法」のルーレット戦略は破綻する

マーチンゲール法よりも賭け金の増え方はゆっくりですが、フィボナッチ数列法を使ったルーレット戦略の場合は1番最初からの連敗ではなく、途中からの連敗となるためにこのような金額になってしまうのです。
最悪のパターンは、ベットしている色(あるいは奇数・偶数やハイ・ロー)の反対に偏りが生じたあとに、連続して外れとなった場合です。
例え、資金に余裕があったとしても、オンラインカジノで定めているテーブルリミットに達してしまいます。それ以上の賭け金でベットできないため、以降は損失を回収できなくなります。
このフィボナッチ数列法の欠点を補う形でのルーレット戦略を説明します。
フィボナッチ数列法を活用するルーレット戦略で勝ちやすくなる

単体で運用すると、時に恐ろしいほどの損失を生み出すフィボナッチ数列法ですが、ほかのルーレット戦略と組み合わせることでリスクを軽減させて勝ちやすくさせることが可能です。
ここからはルーレット戦略のひとつ「ダランベール法」と組み合わせる方法やフィボナッチ数列法に切り替えるタイミングを解説していきます。
フィボナッチ数列法とダランベール法と組み合わせて勝つ
ここで組み合わせるルーレット戦略は、「ダランベール法」です。ダランベール法は勝ち負けに応じて賭け金を「1」ずつ減らしたり増やしたりして勝ちを目指す方法となります。
例えば、次のような形で進行していきます(最初は5からスタートします)。
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | トータル損益 |
---|---|---|---|
1回目 | 5ドル | 当たり | +5ドル |
2回目 | 4ドル | 外れ | +1ドル |
3回目 | 5ドル | 外れ | -4ドル |
4回目 | 6ドル | 当たり | +2ドル |
5回目 | 5ドル | 当たり | +7ドル |
6回目 | 4ドル | 外れ | +3ドル |
外れが続けば賭け金が増えて、当たりが続けば賭け金は減っていきます。つまり、勝ちやすい傾向になっていくということです。
このあとは、このダランベール法を運用し、ある条件となったところでフィボナッチ数列法に切り替えて稼ぐ戦略を説明します。
ダランベール法とフィボナッチ数列法を切り替えるタイミング

ダランベール法を運用して当たりが10回以上連続して出た時に、フィボナッチ数列法に切り替えます。
例えば、赤黒のイーブンベットで赤が連続10回出て11回目が黒だとしたら、この時点でフィボナッチ数列法を黒へのベットで運用します。ただし、切り替えるのは連続して勝ったあとです。
10回以上連敗したのであれば、そのままダランベール法の運用を続けて、その損失を回収する必要があります。
ダランベール法で10回以上の連勝をしたところでフィボナッチ数列法に切り替えるのは、続けて赤が連続して出る可能性が低いと見込んでのことです。
フィボナッチ数列法を終了するタイミング

ここまで説明してきたルーレット戦略であるフィボナッチ数列法の運用方法は、実ははっきりと定まっていません。ここでは1番最初の賭け金に戻って当たりが出た時点で終了としています。
しかし、途中であってもこのルーレット戦略は終了しても構いません。もちろん、利益が出ている状態(勝ち状態)で終了しますが、その判断は出目の偏りを見て行います。
オンラインカジノのルーレット画面には、出目の出現率が%表示されています。たとえばイーブンベットの場合、「赤が52%」「黒が45%」といった形になります。この場合、残りの2%は「緑(0)」です。
ダランベール法で10回以上連勝していると、ベットしている色などの出現率は高い数字になっていると思います。そこで反対の出現率が低いほうの色にベットする形でフィボナッチ数列法をルーレット戦略として運用します。
たとえば「黒が45%」といった状態で黒にベットすれば、確率的には何ら変わりはありませんが、大数の法則に従えば黒の出現率は高まることになります。
フィボナッチ数列法を運用する間は、この出現率をチェックします。もしこの数字が増え始めたら、逆の色の出現率が上昇する可能性があるからです。
少なくとも、ベットしているほうが50%になるまではそのまま運用を続けても大丈夫です。この出現率は、一定期間の移動平均という形で算出されるので、そのルーレット台がスタートしてからの累積ではないからです。
つまり45%という偏りがある状態から50%で維持されるとしたら、それは最初に生じた偏りが解消されずに赤と黒の出方が均衡していることを意味しているということです。
もしここから再び49%へと減少したり、あるいは51%へと増加したならば、そこでフィボナッチ数列法の戦略は終了しましょう。
これは黒にベットしている場合、黒の出目が不利に偏り始めたり、あるいは逆に赤の出現率が上昇する可能性が生じたことを意味するからです。増減を見極めて終了のタイミングを見失わないようにしましょう。
その他のルーレット戦略と「フィボナッチ数列法」との組み合わせ
今回はダランベール法との組み合わせをご紹介しましたが、ほかのルーレット戦略と組み合わせてもよいでしょう。
その場合、ポイントとなるのはマーチンゲール法のように、連敗による損失を1回の当たりで回収するようなルーレット戦略ではなく、1回のベットごとに損益を加算するタイプのルーレット戦略を使うということです。
例えば、モンテカルロ法を運用する中で、10回以上連続して勝ちにつながったような時にはフィボナッチ数列法に切り替えてみるとよいでしょう。
ルーレット戦略「フィボナッチ数列法」まとめ
ここまで、「フィボナッチ数列法」を解説してきました。
複数のルーレット戦略を切り替えるのは、勝ちを得るためにリスク分散することが理由です。あるいは、ひとつの戦略をひたすら続けることで慢心するのを防ぐ目的もあります。
フィボナッチ数列法は連敗が続くとリスクが高まる戦略ですが、そのリスクを抑えるためにほかのルーレット戦略を組み合わせると大きなリターンが期待できます。是非、「フィボナッチ数列法」でルーレットの勝率を上げて稼いでください!
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