カジノが沖縄に決定する可能性と概要(招致コンセプト)


2016年12月に「カジノ法案・推進法」が可決しました。
その中身は、カジノ単体というものではなく、宿泊施設や会議場などの併設がポイントとなっており、いわゆる「統合型リゾート」を念頭においているものです。
当初は1年以内に実施法案へ向けて整備をおこなう予定だったのですが、若干の遅れを見せています。
背景には、「ギャンブル依存症・対策」などへの遅れが指摘されているのです。
しかし、2018年に入り、少しずつ前進しているのではないでしょうか?
さて、今回は「カジノ候補地」として、「沖縄」を紹介します。
もともと美しい海や大自然が残る「沖縄」は、リゾートとしての魅力が大きい地域です。
どのような「カジノ構想」を提唱しているのかを掘り下げましょう。
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目次
カジノ候補地の沖縄・カジノ構想の概要
2016年8月に、当時の沖縄対策担当・内閣府特命担当大臣である鶴保庸介氏より、「カジノ・リゾート」に対する前向きな発言が各紙で取り上げられました。
やはり、地域経済の活性化策として魅力的であり、特命担当大臣の発言は大きな記事となりますね。
「沖縄」では、カジノ構想を手掛けるにあたり「カジノ・エンターテイメント検討委員会」を2007年に発足させています。
10年以上前から動きだしていますから、計画の熟成度が想像できるのでカジノ候補地としては万全な体制です。
ここで「沖縄」の魅力を「おさらい」しておきましょう。
温暖な気候
高齢者も安心して過ごせる気候であり、長寿県として有名。
美しい海と豊かな大自然
「沖縄」と聞けば誰もが想像できる「美しい海」。
ポスターや絵葉書に利用されるほどの「ビューティフル・ビーチ」。
癒し(いやし)をテーマとする「リゾート・ホテル」が多数存在。
沖縄独特の伝統的芸能や意義深い文化遺産
魅力ある伝統芸能。
沖縄三味線や琉球古典舞踊など……。
沖縄エイサー(伝統芸能・盆踊り)も有名。
いかがでしょうか?
魅力いっぱいですね。
「沖縄」では、すでに「リゾート」ができあがっています。
しかし、利用者数の伸び悩みを考えると、再構築の必要性がでてきました。
存在する魅力の発信力を高めるために、「カジノ・統合型リゾート」の招致が不可欠となったのです。
「沖縄」では2種類の構想がすすめられています。
それぞれを紹介しましょう。
沖縄のカジノ構想 「MICE誘致プラン」
MICEは造語であり、「研修・招待旅行・国際会議・展示会」を表しています。
これらを開催する施設やイベントを指していることを念頭においてください。
「MICE誘致プラン」では、国際的な会議やイベントを積極的に誘致する計画であり、ビジネスマンをターゲットとしています。
「カジノ」とはかけ離れているように感じるかもしれませんが、「統合型リゾート」を目論む(もくろむ)上で大切な考え方ですね。
このプランを成功させるためには、海外からのビジネスマンを満足させる「空間づくり」や「演出」が必要となります。
「沖縄」では、専門家による意見を集約して計画の熟成をすすめている最中です。
プランによる成長戦略を検証しましょう。
戦略によると、ビジネス交流(とくにアジア経済圏)を活発化できると睨んで(にらんで)います。
さらに「沖縄」は「21世紀ビジョン」を提唱。
アジア圏との交流ネットワークを重要な施策として位置づけており、アジア各国における「優秀な高校生」を沖縄に招待しています。
これにより、国境を越えた人的ネットワークのコンストラクション(構築)をねらい、「アジアユース人材育成プログラム事業」と銘打ち実施。
「アジア圏」の若者にとって、魅力ある取り組みとされており、「夏休み・3週間程度」を利用して日本各地の高校生と共同生活を送りました。
その間における使用言語は「英語限定」。
国際的な人材育成に有意義であり、「沖縄・21世紀ビジョン基本計画」の本質となるものですね。
「MICE誘致プラン」は「沖縄・21世紀ビジョン基本計画」とリンクしており、「カジノ招致」で弾みがつくでしょう。
また、「沖縄」に対する視点を変えて考えてください。
日本の南に位置する県ですが、決して「へき地」ではありません。
アジア各国との連携を考えた場合には、主要都市との距離が近いと感じませんか?
これにより、日本の主要都市より「MICE誘致」の点で優位性が生じますね。
さらに「治安のよさ」が加わって、他国との競争力を有することに。
このプランをまとめましょう。
・インバウンドの増加。
・高い経済波及効果。
・さまざまな展示会や国際会議の開催による次世代の育成効果。
・継続的な施設活用の見込み。
魅力的ですね。
沖縄のカジノ構想 「アミューズメント・リゾート・プラン」
もう一つのプランとして掲げられているのが「アミューズメント・リゾート・プラン」です。
こちらのプランは、対象を「保養・休養」としており、「ファミリー層」「青少年・成人」や「定年退職者」などの利用を想定しています。
とくに、「非日常的なリゾート空間づくり」を目標としており、恵まれた自然を活かした施設の建設をめざすものです。
地域色の濃い文化・芸能に触れることで、「沖縄の魅力」を発信。
「沖縄の歴史」をアピールすることで、「平和」への意識づけができますね。
「ファミリー」や「青少年」に対するバリューが問われるプランですから、「沖縄」の観光資源を活かすことが必須となります。
プランでは「沖縄の食」も重要なテーマです。
「おもてなし」として「食」が提供されることにより、関連する産業育成につながります。
さらに、リゾート施設では「さまざまな癒し」が提案されます。
当然ながら、「エステ」や「温浴施設」が満足できるレベルとなり、これらに付随する産業振興が期待されることに。
最終的には、このプランによる「アミューズメント・リゾート」施設への長期滞在をねらっています。
さまざまな施設やイベントに満足してもらえれば、リピートが期待できますね……。
沖縄の具体的な候補地と経済効果について
「沖縄・カジノ構想」における具体的な候補地は「海洋博公園(美ら海)」。
こちらは、「沖縄国際海洋博」の跡地であり、歴史や自然を学べます。
72ヘクタールありますから、非常に広大です。
各プランにおける経済効果見込みについて触れましょう。
「MICE誘致・プラン」では「3010億円~3890億円」。
「アミューズメント・リゾート・プラン」では「3520億円~5200億円」。
このようにみると、「アミューズメント・リゾート・プラン」のほうが波及効果を望めることになりますね。
これらの数値はさまざまな要素で大幅に変化します。
情勢を見極める必要があるでしょう。
【まとめ】カジノが沖縄に決定する可能性と概要(招致コンセプト)
「沖縄・カジノ構想」は知事の考えかたに左右されます。
現在の翁長知事は「統合型リゾート」の誘致に後ろ向きですね。
ただし、2018年11月に予定されている知事選の行方次第では、「誘致」へ向けて大きく前進する可能性があります。
今後の「沖縄」を見守りましょう。
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